独り言置き場を兼ねた『パ/ン/プ/キ/ン/シ/ザ/ー/ズ』の個人的ファンサイトです。二次創作がありますので悪しからず。
Posted by haruha(ハルハ) - 2008.02.13,Wed
バレンタインにと思っていたネタ、どうにか形になりました。
でもオチが弱いかも。
ずっと気になってたラインベルカ(眉なし)さんで一本。
ラインベルカ嬢と書くか、女史と書くかで悩みます。
この人からは女学校ノリのにおいがしてきて、自分の妄想を刺激しますww
戦略チョコレート
オレンジピール、生姜糖、アーモンド。イチゴも欲かったが、生の果物は具合が悪い。かわりにチェリーのブランデー漬けと木苺のジェリー。オレンジ・黄色・茶色・赤。ほろ苦さ、ほどよい刺激、酒の芳醇さと酸味。色といい、味の取り合わせといい実に申し分ない。奴の好みを十全に調べつくした上での組み合わせだ。なにせ私は数十人の諜報員の長である。部内の人間の食の嗜好を把握することなど、たいした手間ではない。
並べた材料をそれぞれ少しずつ口に含んで味をみる。本来ならすべて自ら手がけるべきだが、妹がやかましいのでやむなく調理人にそろえさせた。食材はどれも逸品だ。大判の前掛けを大きくふるって体に巻きつける。真白いそれは気持ちよく風をはらんで大きくはためく。おもむろに腕をまくって調理器具の前に立つ。調理場には我一人。なにより助かるのは、口やかましい妹が泊り込みで演習に出ていることだ。今日という日に邪魔者が不在とは、何たる幸運だろう。漏れる笑みを隠せない。
作業自体は単純で、チョコレートを溶かして材料をコーティングするだけだ。手早く茶色い塊を刻んで鍋に放り込み、沸かしていた湯につける。料理の腕は調理人の保証を得ている。他人の食の嗜好を調べあげ胃袋を征服することは情報戦の手順と似ていて、我が好奇心を駆り立てる。何が「粗野なものしか口に合わない」だ。オレンジピールに生姜糖とはなんとも品のある趣味ではないか。食の好みは育ちを隠せない。
刻んだ小さな塊は次第になめらかになり、スプーンに絡みつきはじめる。まるでベルベットのリボンのように。そう、あのしなやかな肉体、こちらが少々揺さぶりをかけたところでまったく動じないしたたかさ。崩すことのない不遜な態度。我が相手に申し分ない。これほど誘いを掛けて少しもなびくことがないところが、ますます好もしい。
溶けていくチョコレートは我が思考を脱線させるほどに官能的だ。誘淫作用があるというのも頷ける。とろりとしどけなくなったチョコレートに材料を一つずつつけ、用意しておいた網に並べる。黒地に小花が散らしてある箱は三段の引き出し型。これも我が家に出入りしているなじみの商人にこっそりと頼んだものだ。妹は私の行動に口を挟むのが趣味のようだ。やれ「大仰だ」とか「過激だ」とか。やると決めたことを徹底してやって何が悪い。マーシャルアーツであれば怪我人が出るし、料理であれば使用人の家族に配れるほどに作る。それらはみな全力で取り組んだ証である。にもかかわらず、妹は。毎年恒例と化したこの作業さえ気に入らないようだ。美しくコーティングされたチョコレートを丁寧に詰め合わせる。移動する際に並びがずれてしまっては興ざめだ。用心深く、壊れぬように。今年こそは奴を・・・。
翌日―――
多少寝不足ではあるが、気分は上々。天気も上々。
昼の休憩を待って、箱を手におもむろに目指す場所へと向かう。
廊下を行く者が次々と我が行く手を譲る。
何度か角を曲がり、庁舎のはずれにたどり着く。
火の気のないそこは、屋外並みに寒い。
一呼吸の後、腹から声を出す。
「技術中尉は在室かぁぁぁ」
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この人、多分かっこいいオンナノコが好きで、
自身はとっても乙女なんじゃないだろうか。
いっつも女性の部下を連れてるし。
もしかすると男とか女とか超越して、面白ければOKな人だったりして・・・。
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この人、多分かっこいいオンナノコが好きで、
自身はとっても乙女なんじゃないだろうか。
いっつも女性の部下を連れてるし。
もしかすると男とか女とか超越して、面白ければOKな人だったりして・・・。
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