自宅で仕事してるので、選挙の「お願い訪問」には滅入ります。
戸別訪問は公職選挙法違反じゃなかったっけ。
これとは別に、向かいに住んでるチビ(3歳)がおもちゃ片手に毎日遊びにきます。
目当ては我が家の鳥。
「てんちゃん(鳥の名)、これマジレンジャー☆」
うんうん、かっこいいよね。鳥はさっぱりわかってへんけどさ(多分凶器と思ってる)。
でもさ、スイカで変身する二重人格ライダーの方が格好よくないか?(←押し売り・)
ウチ、テレビないんであんま詳しくないんですが。
話は南瓜にシフトします。
帝都って川が多い印象があって、それが私の中欧イメージとリンクしてきます。
もう少し情勢が落ち着けば、川辺にカフェとか出てくんだろうな。
折込の中では、オレルドとステッキンに尾行(?)させてます。
尾行、難しいですね。学生時代に課題でやりましたが、5分もしないうちに気づかれます。
話は http://haruhax.blog.shinobi.jp/TrackBack/21/ の続きなんですが、
読まなくても内容追えます。
拍手ありがとうございました!
「go out ,and let's have a look 」
「ステッキン、帰るぞ。デートしてやる。15分後に門の外な」
執務室から伍長を送り出して二人になると、いきなりオレルドは切り出した。
ステッキンの顔は落っこちそうなくらい真っ赤である。
「オレルド准尉が、失意の部下・ステッキン曹長をお誘いしてるんだよ。
はいはい、行った、行った。めかしこんで来いよー」
固まったままのステッキンをむりやり部屋の外に押し出して、オレルドはため息をつく。
ステッキンをこんな形で誘い出すとは、
女性とのきっかけ作りは朝飯前のオレルドも予想だにしなかった。
事の始まりは午後。ステッキンが誰もいない執務室で、
修繕が終わった伍長の制服を着て踊っていたのをアリスに見つかり、
抜刀付きでカミナリを落とされたのである。
いつ誰がやってくるとも知れない勤務中に、
机の上で踊っていたステッキンは確かに悪い。
だが、剣まで抜いて怒る少尉はやりすぎである。
たぶん原因はステッキンが着ていた制服が「伍長の」ものだったことにある。
とりなし役のマーチスや大尉は非番。
落ち込むステッキンに怒りのおさまらない少尉、
二人の女性メンバーの間に伍長とオレルドは挟み込まれ、
どうしようもない数時間を送るはめになった。
普段なら完全放置プレーなオレルドだが、さすがに今回はそうはいかなかった。
経験則からいって、女性同士のいざこざは時間では解決できない。
吹けば飛ぶような小隊の、たった二人の女性隊員による、
「男がらみ」のいざこざ(と、当事者たちが気づいているかは別の問題)。
さっさと介入して平定してしまうのが、明日からの戦災復興に必須である。
まずアリスを帰し、自分はステッキンをなだめるから、
お前は「少尉係」と伍長を説き伏せて後を追わせ、今に至っている。
難攻不落の城(それも隙がありすぎてどこから攻めればいいのか分からない)のような
ステッキンを誘い出すきっかけができたのはいい。
ただ、テンションが落ちきった女の子をいきなり相手にするのはやっかいだ。
しかし、ここであきらめては、全戦戦勝のオレルド様の沽券にかかわる。
この際デカブツにも一役かってもらおう。
◆
庁舎の門前のステッキンは紺地に水玉のワンピース。
セクシーとは正反対の方向だが、まあ悪くない。
「よ、お疲れ。ちょっと歩くぞ」
ぶっきらぼうにに自分の意思だけ伝えると、
オレルドは早足で食堂のある地区とは逆方向に向かう。
あわてて後を追うステッキン。
「どこ行くんですか?」
「飯の前にちょっと付き合ってくれ。偵察の練習しようぜ」
「いいですけど・・・偵察、ですか?」
「なら、もう少し急ぐぞ」
オレルドが連れてきたのは、街と郊外をつなぐ橋の下である。
とてつもなく大きな猫背と、小さな金髪の影が見える。
どうも金髪の方が一方的に畳み掛けているようだ。
「あれって、アリスさんと!」
「シーッ。ばれたらどうするんだよ」
あわててオレルドはステッキンを引き寄せる。
「デカブツに今日の隊長をいさめてこいって命令してきたの。
なんせ3課きっての少尉係だからな。でも、万が一ってこともあるだろ?
あいつはオレの大切な部下。初めての単独任務中にアクシデントでもあったらまずい。
そんで、オレたちが見守にきたってわけ」
「で、でも。これってのぞき見じゃないですか?」
「れっきとした偵察だ。んでオレ達は『むつまじく夕陽を眺める恋人たち』」
「ふぇぇ??」
「偵察!黙れよ」
わざと顔を引き締めて「偵察」のフリをしてみるが、
本当は小さな珍獣を腕の中に収めた満足感でいっぱいいっぱいである。
たしかに橋の袂の隙間から夕陽をくっついて鑑賞しているこちらも、
はたから見れば「随分な」光景である。まぁいいだろう。
庁舎外の恥だ。かき逃げだって許される。
橋の上ではまだあの二人がやりあっている。
「あ、アリスさん手を挙げてますよ~!伍長さんを助けなきゃ」
オレルドは無理やりステッキンの目を手で覆う。隊長はひっぱたこうとしてるんじゃない。
・・・この先は、オレだけの目で確認させてもらおう。
オレルドは、抵抗するステッキンの体を半回転させ、
右腕でがっちりと振り向けないように固めて歩きはじめる。
気づかれないように振りかえってみると、
金髪に胸元を掴まれた大男が背中を曲げて固まっている。
おさまるべき所に収まったようだ。
「デカブツ初の単独任務終了。偵察も終了。飯にしようぜ。おごってやる」
不満げなステッキンの頭をクシャリとひとなでして、オレルドは言う。
「あとで教えてやるよ」
夕やけ空と川を背に、ステッキンにおいでおいでするオレルドが浮かんできたので作文。
辻褄をあわせようとするとどうしても前後が長くなる・・・orz
男同士の「少尉係任命式」ってのもあったんですがカット・笑。
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