ノー・ネット・ナイト週間

絡みつくような暑さですね。
山篭りしてる恩師からのメール見て逃亡願望がふつふつ。
この際空とはいわない。陸でも海でもいい。何か間違ってるよ。自分。
蚊取り線香と団扇もって七輪でメザシ焼いてビール。
傍らには朝顔。打ち水でひんやり。


昨夜は酔いにまかせて方々のサイト様にコメント送付。
多分失礼はないはずなんだけど、心配。はらはらはら。
該当者様、何かやらかしてたようならすみません。
ここで謝っても仕方がないのだけど。


折りたたんだ先には暑い話があります。
それでもOKという方はどうぞ。
ちなみに書いた本人の脳内は沸騰中です。


13日14時台に拍手くださった方、
ありがとうございました。
うれしいです（≧▽≦）ﾉｼ

「ラズベリー」

 

「チョコレート」

 

「そんなの薄荷です」

 

「キャー、やめてください。それじゃプラリネ！」

「痛ってぇ…人の顔足蹴にする奴があるか。バカ」

「あたりまえです！昼間っから。もういいですっ」

散々試された挙句がこの言葉だ。全然割りに合ってない。

 

 

そもそもステッキンが「レモンなキスってどんなものだと思います？」

なんてことを言い出したのが悪い。

むしろ「女のことは俺に聞け！」と普段から豪語する彼にとって、

さっきのステッキンの言葉は挑発に近い。

 

 

むくれてソファの端に体を埋めて、反対側にいるステッキンを目だけで捉える。

あちらも相当トサカにきている。

が、自分からあやまってこの場を繕うつもりは毛頭ない。

 

 

挑発には挑発を。

 

 

「じゃぁ、御所望の『レモンなキス』とやらはどんなものなんでしょうかね？」

「お相手なら喜んで承りますが？」

 

「さんざんダメ出してきたんだから、正解があるんだろ？」

 

   
不思議そうな顔がこちらを向く。

「オレルドさん、ほんとうにわからないんですか？」

「教えてくれないなら誰かに聞いてみよっかなぁ、なんて思ってる」

「あとで『これなら知ってた』っていうのは、なしですよ？」

「あぁ了解了解」

 

「オレルドさんにもわからないことがあるんだ」

独り言のようにつぶやきながら近づいてきて、

ステッキンは何のためらいもなく膝に乗ってくる。

猫か、お前は。断りもなしに。

 

「♪」

 

軽い音をたててオレルドの鼻先を唇が掠めていく。

 

「これが、正解？」

「……」

 無言は肯定。

「誰が決めたんだよ」

「私です」

 

てへへ、なんて笑いながらさらりと答えるので、腹が立つ。

 

「落とすぞ、バカ」

「落としませんよ。オレルドさんは」